こんばんは。建築工房やまだや 山田好美です。
本日6月18日午前7時58分頃大阪北部で地震が起きました。
京都府・奈良県など広範囲にわたり、震度5~6の地震となり
亡くなった方、ケガをなさった方避難されていらっしゃる方々も報道されています。
建築業を営む者・子を持つ親としてとてもいたたまれない被害がブロック塀の倒壊により起きてしまいました。
TVで倒壊したブロックの状況を見る限り予見できたはずの事故だと思いました。
今回の地震で倒れた塀の高さが3,5ⅿの高さで上部1,6ⅿ分のブロック塀です。
今の常識では1,9ⅿから上の部分1,6ⅿの高さに特別な補強をせずにブロックを積む事は考えられません。控え壁もとらず基礎部分への差し筋では、壁が独立して塀の上に建っている様なもので倒れて当たり前です。
大阪府は倒壊しそうなブロック塀の対策をしていなかったのか疑問に感じます。
全国的にみても地震時の人命を守る、避難経路の確保などを理由に国・県・市などが倒壊しそうなブロック塀の対応を検討しているはずです。
静岡県では地震時に避難経路となる道路に建つブロック塀は市で把握し、ブロック塀の建つお宅には補強・改修工事を封書で補助金の説明とともに呼び掛けています。
やまだやでもブロック塀の改修・補強工事を行ってきました。
上記画像はF様邸の工事です。補助金の申請を行い改修工事を行いました。既設ブロック塀は撤去し新規に基礎工事・ブロック1段・フェンス工事を行いました。高さも低くし軽いフェンスにしたのですが避難経路として倒壊を防ぐため基礎はⅬ型基礎で行っています。
上記写真は今他工事と共に行っているT様邸ブロック基礎補強工事です。
一見ブロックには見えませんがブロック基礎にモルタルで仕上げを行っている壁になります。
T様邸の工事では鉄のプレートをⅬ型に加工し貫通ボルトで取付けを行い補強しています。
ブロック塀・基礎の補強も状況に合わせて様々な施工方法を検討する必要があります。
大阪で起きた今回の地震は自然災害です。でもブロック塀の倒壊に関しては予見できたはずで対策もできたはずだと私は感じています。
日本は地震が多い国です。いつ・どこで大きな地震が起きて私達自身・家族・親しい人達が被害者になるかわかりません。
だからこそ人命に対する対策は国・市・自治体などが率先して考えて頂きたい、国民自身がアンテナを貼り予見できる被害を防ぐという認識を持つと言う事が大事な事なのだと感じました。
地震により亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り致します。
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